自立訓練Stepがスタートしてからもうすぐ一年が経とうとしています。
自立訓練では、どのような事をしているの?
と思われている方もたくさんおられるかと思いますので、実際に取り組んでいる自立訓練Stepでの活動をご紹介いたします。
まずは、『自己管理能力を身に付ける訓練』です。
内容としては、健康管理・食生活について・服薬管理・TPOを意識した身だしなみ・危機管理 など。
Stepでは、腹式呼吸やストレッチなど体幹を意識した訓練を取り入れています。座学では、季節に応じた暮らし方やバランス良く食事を摂る方法などをみんなで調べたり、学んだりしています。
次に、『自己理解のための訓練』です。
内容は、障害や病気についての理解・できる事、出来ない事を知る・アンガーマネジメント・セルフケアなど。
支援員が個別で相談を受けアドバイスするなど、その方に応じた方法を適切なタイミングで継続的に支援を行い、ご本人が納得してご自身のことを受け入れられるようにサポートしていきます。
自立訓練と言えば、最も重要な訓練『日常生活力』では、
料理、洗濯、片付け・掃除、金銭管理を多く取り入れています。
毎月の調理実習では、一か月前から利用者さん主体で計画をたて、役割分担や食材、調味料、材料を決めていき、実習日までに作り方や野菜の切り方、料理の手順などを全員が把握できるようにしていきます。金銭管理では、その方の希望に応じて“お小遣い帳”付けをしています。また、調理実習の買い物などで実際に限られた金額の中から計算し、食材を選び、何にいくらかかるのか、値引き商品や賞味期限などの確認もしながら無駄なく買い物できるように実践での訓練をしています。
『社会生活力』では、
地域ボランティア活動への参加、あいさつ・マナー・ルールを学ぶ、グループワークで協調性を養う、
コミュニケ―ション能力を身に付ける、などです。
地域ボランティアへ参加することで、事業所内だけではなく地域の方々とコミュニケーションをとったり、一緒に活動したりすることで、その中だけのルールやマナー、また感謝すること、されることを直に学び、地域の一員であることを感じられています。
これらはほんの一部ではありますが、同じことを継続していくだけではなく、利用者さん個々それぞれに応じた支援を行っています。
それぞれの訓練では座学を中心に、グループワーク・コミュニケーションを多く取り入れ、知識を得てから実践することもあれば、実践してから振り返りをするパターンもあります。
また、利用者さんの体調面、心の状態に合わせ、臨機応変にその方に必要な支援を適切なタイミングで訓練に取り入れています。