自立訓練は、“生活訓練”が要になります。
今回は『裁縫』の訓練についてご紹介します。
4月から加わった新メンバーさんのほとんどの人が、「久しぶりに”針と糸”を持ちました」とのこと。
自分たちの着ている服がほつれた時はどうしてる?
服に穴があいたとき、ボタンがとれてしまった時は?
「・・・・」
誰も答えられません。
そういえば、そんな時ってどうしてるかな?それさえも普段考えたこともない様子でした。
針に糸を通すこともみんなには至難の業!なかにはサッと通す人も。
針に糸を通し、端を玉結びする。
縫い方は、まずは波縫い。そして玉止め。少しずつ出来ることを増やしていきましょう。
前回からみなさん雑巾を縫っています。一人一人見てみると、個性がでていますね~。
針を持つとみんな真剣です。目印につけた線にそって慎重に縫っていきます。
全員が集中して黙々と縫い続けています…
今日はこんな方もいましたよ。
自分の愛用していた定期入れの『うりぼー』のチャックのところが壊れてかわいそうな事に…
支援員に指導をうけながら“かがり縫い”をし、チクチクと縫っていくことができました。
みごと『うりぼー』は復活しました。
「上手く出来てよかったです!洗濯してきれいにします」と良い笑顔を見せてくれました。
裁縫の訓練では、勢いあまって針で指を刺すなんてこともあります。もちろん自分の不注意ですが、注意力をつけ、意識をもって取り組むには失敗も良い経験となります。
もちろん、大きな怪我とならないよう細心の注意を払いながら、みなさんの成長を見守り、サポートしていきます。
さぁ、つぎは何を作りましょうか。楽しみです。