子どものころ、誰でもみんな絵本の読み聞かせをしてもらったことがあるでしょう。
お母さんやお父さん、お姉ちゃんやお兄ちゃんが読んでくれたって人もいるでしょう。
あとは、保育園、幼稚園の先生とか。
小さな頃のことなので、覚えていない人も多いですね。
自立訓練Stepでは絵本の読み聞かせをしていますが、読み聞かせって、あんがい難しい。
本をただ声に出して読むだけなら、誰でも読めますが、それだけではその本の楽しさ、面白さはなかなか伝わりません。
「ひろしくんはびっくりしました。」
ひろしくんがびっくりしたということは、ここはお話の中でも重要なポイントのはずです。
聞いている人たちの印象に残るような、「ここ重要!」が伝わる読み方、
「ひろしくんは びっっ・く・り!!! しました。」これくらいでないと伝わりません。
聞いている人たちにその本の面白さを伝えようと思ったら、どこがどんな風に面白いのかを、自分自身が分かっていないと、相手には伝わりませんよね。
もし、読んだ本が難しかったり、面白さが分からないようだったら、それは読み聞かせには向かない本かもしれません。自分が面白いと思える本を読むことが大事です。
しっかり読み込んで、自分が面白いと思ったのはここだよ!ということを、楽しい場面ならとっても楽しく、悲しい場面ならぐっと悲しく、感情を込めて。
「ひろしくんの目からぽろぽろ涙がこぼれました。」
「ひろしくんはなんだかワクワクしてきました!」
「ひろしくんはみんなのことが大好きになりました!」
自分が読んで楽しいと思った本を、みんなも一緒に楽しいと思ってくれたら、とてもうれしいですね。
「ひろしくんはうれしくて、心がぽかぽかしてくるのでした。」