自立訓練Stepのさまざまな取り組みの中の一つに調理実習があります。
調理実習は月に一回程度実施しており、
一か月の間に次の調理実習は何を作りましょうか?とみんなで話し合い、意見を出し合って決めていきます。
Stepでの調理実習では、食育を意識しています。
『健康でいるための栄養を意識・食べ合わせ(バランス)・低コスト・無駄なく消費』などです。
もちろん、衛生面にも気を付けています。
今回の調理実習では季節を感じられるもの、今後のことも考えて調味料をできるだけ使わず、使うものでも長期保存できるものを選ぶことを意識しました。食材に関しても、同じ食材を使って食べ合わせて美味しいものを利用者さん主体で考えていきました。
メニューは、『炊き込みご飯と豚汁』です!
野菜の切り方などは、タブレットを使い、調べるなど、今回の計画で同じ野菜でも切り方を変えることで料理に工夫ができる事を学びました。
また、味付け方法もたくさんのレシピの中から比較したり、調味料に無駄が出ないように考えていきました。
実施日、慣れない包丁も随分と上手く使えるようになってきました。
はじめは“押し切り”に乱暴に切っていたものが、引いて切る、押しながら切ることで力を入れずに切ることができる事を実践で学んでいきました。
今回は、にんじんに苦戦!こんにゃくや、シイタケなど軟らかい食材を切ることにも苦戦していました。
自分たちでたてた計画書を見ながら、『いちょうぎり…幅は、5ミリ程度…』などブツブツ言いながらも手を止めることなく作業に集中していました。
手が止まり、『千切りって…千切りって??』と分からなくなる場面も見られましたが、そんな時は支援員の出番です。「すみません。○○さん、千切りってどうやってするんでしたか、教えてください。」と声が聞こえたらサポートに入ります。
タブレットで画像を見せて伝えると「ありがとうございます」と、その後はまた黙々と作業に集中されていました。
炊き込みご飯の炊飯時間を考え、先に炊き込みご飯の仕込みを済ませる。
「炊き込みご飯を先にしなきゃいけないよ」と支援員の声掛けで気が付いたときにも焦ることなく、手を早く動かそうとしている様子がありました。
大さじ、小さじスプーンで初めて分量もはかりました。擦り切れいっぱいまで我慢できず、入れてしまう場面も見られましたが‥
豚汁の時は上手に測れていました。
食材に熱が入ると根菜のいい匂いが立ち込めました。味もよく染みていてとっても美味しそうに出来上がりました!
もちろん、とても美味しかったです!(みんなおかわりしていました)